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日本技術者教育認定機構(JABEE)は2001年から認定審査を開始し ましたが2002年度、2003年度と審査申請プログラムは急増し、すでに100以上の認定審査が実施されました。学習・教育目標は教育プログラム設計で 最も重要でありその設定が不適切であるために教育方法や達成度評価など他の基準にまで影響する事例がこれまで多く見られます。今回<学習・教育目標の設定と評価>について理解を深め、教育プログラムの改善や今後の設計に役立てていただきたくワークショップを企画致しました。関係各位の多数の参加を歓迎します。
日時:2004年1月31日(土)10:00-2月1日(日)16:00
場所:学士会館 東京都千代田区神田錦町3-28
日本技術者教育認定機構(JABEE)は2001年から認定審査を開始しましたが、年とともに審査プログラムは急増し、すでに100以上の認定審査が実施されました。今後、認定審査を希望される技術者教育プログラム数はさらに増加してゆくものと予測されます。 また、JABEEは国際化に向けて2005年にワシントンアコードへの正式加盟を予定しており、11月からはJABEEの認定システムとワシントンアコード加盟各国のシステムとの実質的同等性を確認する調査も始まります。
この時期にあたり、認定制度への理解を一層深め、また認定審査について十分な対応をして頂くために、JABEE主催の下記のシンポジウムを東京と大阪の両会場において開催致します。 教育機関、産業界、行政関係者等、多数の皆様方のご参加を希望します。
日時:2003年12月23日(火・祝日)10:00-17:00
場所:建築会館 ホール
日時:2004年1月12日(月・祝日)10:00-17:00
場所:千里ライフサイエンスセンター サイエンスホール
(募集は終了いたしました。)
JABEEでは新規分野として環境工学(物質・エネルギー領域)の設定を検討しています。この度、下記により認定・審査を試行する教育プログラム1件を募集します。準拠する基準をご参照の上、該当するプログラムをご応募下さるようお待ちしております。
記
目的:認定基準の分野別要件-環境工学およびその関連分野-の内、物質・エネルギー領域に対する分野別要件の実施可能性の調査と教育内容の実態把握
準拠する基準:既定の分野別要件、および分野別要件案(物質・エネルギ-領域 2003試行用)
応募:8月20日(水)までにJABEE事務局へ
実地訪問審査予定:2003年12月~2004年1月
JABEEは「学士」の学位を授与することができる技術者教育プログラムを認定の対象にしています。 しかし、高専の教育課程は、大学卒業生と同じ年限の教育を行っても、専攻科修了生に「学士」の学位を授与することが出来ません。「学士」の学位を希望する専攻科修了予定者は、大学評価・学位授与機構の試験を受け、「学士」の学位を取得しています。 JABEEは、高専専攻科修了生の特殊な事情を考慮し、高専専攻科を含む技術者教育プログラムの認定と認定プログラム修了生の取り扱いについて下記の方針を適用します。
(1)JABEEは認定基準を満たす高専の教育課程(本科の4,5年生+専攻科)を技術者教育プログラムとして認定する。
(2)認定された技術者教育プログラムの修了生で、専攻科在学中もしくは専攻科修了後、大学評価・学位授与機構の試験に合格し「学士」の学位を授与された者を「JABEE認定技術者教育プログラム修了者」とする。
したがって、認定された高専技術者教育プログラム修了者には、「学士」の学位を持つ認定教育プログラム修了者と専攻科修了者の2種類の修了者が存在することになります。
表 JABEEによって認定された高専技術者教育プログラムの修了者
教育プログラム修了者の資格 | 学位授与機構の試験結果 | 所持する学位の種類 |
JABEE認定プログラム修了者 | 合格 | 学士 |
専攻科修了者 | 不合格もしくは未受験 | なし |
当初の開催予定地であっ た香港からSARSの影響で急遽ニュージーランドのロトルアに変更して開催された第6回ワシントンアコード総会には加盟8カ国、暫定加盟国の日本、暫定加 盟申請4カ国のほか総勢18ヵ国から90名以上が参加して2003年6月9日と10日にわたって開催された。シドニー協定、APEC、EMF(エンジニア リングモビリティーフォーラム)など約1週間にわたり関連の会議も継続して開催された。
壇上の左から2人目がGreenwood議長
JABEEからは大橋秀雄 副会長、大中逸雄基準委員会委員長、福﨑弘専務理事が代表として参加した。今回のJABEEとしての目的は2001年の暫定加盟以降のJABEE認定シス テムについて進捗状況を報告し、JABEEシステムは加盟諸国と実質的に同等であり認定の実績も十分あり認定制度が成熟・確立していることを示して、同時 に正式加盟のためのワシントンアコード審査団の派遣の合意を取り付けることであった。
>JABEEプレゼンテーションをする大橋副会長
事前にプログレスレポートと認定基準や審査の手順と方法等の英文資料を提出してあったので会議資料として既に配布されていたが、総会では大橋、大中代表が6月9日の午前に与えられた30分間にパワーポイントによる明解な報告を行った。 各国からはWell doneとの声が寄せられていたが翌日午前のエクゼクティブミーティングの後にオーストラリアのグリーンウッド議長から審議の結果は日本の進捗状況に対し 各国とも大変満足しており、特別の指摘事項は無いこと、2003年秋には正式加盟のための審査を実施すること、カナダ・ニュージーランド・香港が審査に当 たることなどが伝えられた。
JABEEが暫定加盟申請を行った2001年の会議では非英語圏を含むワシントンアコード拡大への基本路線の転換が行われ、その第1号としてのJABEE はモデルケースとして注目されている。今回もワシントンアコード加盟を目指す諸国から多くの質問や今後の協力依頼が寄せられている。本総会ではドイツ、シ ンガポール、マレーシアが新しく暫定加盟を認められたがその他にも多くの国が加盟を目指しており技術者教育認定制度のグローバル化に一層拍車がかかるもの と思われる。
今年の秋にはJABEEの認定審査についてワシントンアコード加盟国からの審査が行われる。訪問校、学協会はじめ審査関係各位のご理解と協力を得ながら、あと一山を越えることでJABEEのワシントンアコード加盟が2005年の総会では実現できるものと確信している。
2003年5月12日、13:30から中央大学駿河台記念館 (千代田区駿河台3-11-5) において、正会員代表および関係者約70名が出席して、掲記定時総会が開催された。 吉川会長が議長となり、各議案に関する説明と審議が行われた。
議事
第1号議案 2002年度事業報告及び収支決算報告 認定・審査の状況と認定された32ブログラムが報告された。また各委員会の役割が説明され、次のそれぞれの委員会の委員長から経過が報告された。 運営委員会、認定委員会、認定・審査調整委員会、基準・試行委員会、総務委員会、事務局長連絡会、 このほか、4月15日に行われた産業諮問評議会についても報告された。 続いて収支決算書と財産目録が説明され、監査報告がなされ、本議案は原案通り承認された。
・第2号議案 2003年度事業計画及び収支予算
ワシントンアコード総会での正式加盟申請や審査団受け入れなどの重点事項を含む事業計画案が説明され、これに伴う収支予算案とともに、原案通り承認された。
・第3号議案 理事・監事改選
改選時期に当たって、学協会会長の交替等による新任ならびに再任と合わせて新しい理事・監事案が提案され、原案通り承認された。
・その他
吉川会長からJABEEの活動は先駆的であり目標に近づいているとの見解と科学技術への期待などを込めた挨拶がなされた。また大橋副会長から学協会の熱 意に謝辞が述べられ、JABEEの精神が教育現場に浸透しつつあり、創業の時代から第2世代へのバトンタッチを責任をもって進めたいとの挨拶がなされ総会 を終了した。