審査方法と留意点
認定の可否を決定するための審査の具体的内容を示します。
審査方法
まず、受審するプログラムを運営する教育機関自身が認定基準への適合の度合いを点検し、その結果を自己点検書にまとめてJABEEに提出します。審査団は自己点検書を調査した後、実地審査による調査を行って、プログラムが認定基準に適合しているかどうかを判定します。
学習・教育到達目標の達成度評価が基本
JABEEの審査を受けるための条件として、認定を申請するプログラムをすでに修了した学生が存在する必要があります。これは、JABEEの審査が、プログラムにより履修生の学習・教育到達目標の達成度が適切に評価され、学習・教育到達目標を達成した履修生のみを修了生としていることの確認を基本としているためです。 つまり、JABEEの審査で求めている最も重要な点は、学習・教育到達目標を達成し、その結果として、『認定基準と認定のしくみ』ページで示される認定基準の『基準1:学習・教育到達目標の設定と公開』に定めた9項目を身につけた履修生のみを修了生としていることであると言えます。
審査における留意点
JABEEが審査にあたり重視する点は以下の通りです。
- 1)プログラムが保証する修了生の知識・能力として、JABEEが認定基準で示す知識・能力観点の9項目のすべてを身につけるように、学習・教育到達目標が設定されているか。また、その水準は社会の要請を満たすものか。
- 2)学習・教育到達目標を達成させるための適切なカリキュラム設計がなされ、教育活動は、学則、シラバス、パンフレット等で公表している内容に照らして適切に実施されているか。
- 3)プログラムは、履修生が学習・教育到達目標を達成したことをプログラムが定めた方法と評価基準に従って評価し、学習・教育到達目標を達成した履修生のみを修了生としているか。
- 4)教育の継続的改善のための仕組みが機能しているか。
審査はプログラムの改善・向上に向けてプログラム関係者と「共に考え協力する」対等な立場から行い、問題点の発見だけでなく推奨すべき長所の発見にも努めるようにしています。このため、審査の結果をプログラムの改善・向上に生かすためには、審査員とプログラム関係者の間で互いを尊重し、適切な質疑応答や議論がなされることが重要となります。
審査の具体的な手順や規則については以下をご覧ください。
