(2018.8.7)
2018年の IEA (International Engineering Alliance Meeting) 総会が6月23~29日、ロンドンで開催され、2017年11月に来日したワシントン協定のJABEE審査チームによる報告書をもとに、ワシントン協定のClosed SessionでJABEEの6年の継続加盟が全会一致で承認されました。IEAはエンジニアリング関係の教育プログラム認定のワシントン協定、シドニー協定、ダブリン協定と専門職業人のモビリティーの枠組であるIPEA (International Professional Engineers Agreement)、IETA (International Engineering Technologist Agreement)、AIET (Agreement for International Engineering Technicians)、APEC Engineerの7協定の連合体です。
継続加盟審査の報告書でもっとも大きな指摘は、認定基準にある「チーム力」に関するものでした。ワシントン協定が求めている「チーム力」は実は「Multi-disciplinaryなチーム力」です。しかしながら、今の日本の大学で他分野との協働によるチーム力教育を行うことは必ずしも容易ではありません。JABEEは、認定基準では単に「チーム力」と記述し、基準の解説で「Multi-disciplinaryなチーム力」が必要であることを述べています。ワシントン協定の継続加盟審査チームからは「フレキシブルなアプローチである」との評価を得ました。
なお、2004年4月19日付のワシントン協定規約改定で、認定プログラムの加盟国間の実質的同等性は、加盟の日付以降から有効となっていました。ワシントン協定総会における正式加盟承認が審査の翌年となるため、審査年度のプログラムは対象外でした。今般の会議ではこれを見直し、実質的同等性の開始日を加盟承認日の1年前とする遡及措置が承認されました。新規加盟、現加盟団体ともに適用されることになりましたので、2005年にワシントン協定に正式加盟したJABEEの場合、2004年度認定プログラムも実質的同等性が認められることになります。
詳細は「国際連携」より「ワシントン協定」のページをご覧下さい。