お知らせアーカイブ
-大学院修士課程の認定に向けて-
我が国の技術者教育分野においては、近年、学部卒業生の大学院への進学が増加しており、さらに産業界からは大学院修士課程修了者の採用増加に伴い、大学院教育の重要性に対応した大学院修士課程の外部認定制度システムの導入が求められております。今回のシンポジウムは、これまでの学部認定の実績に基づいたJABEEが目指す大学院外部認定制度についての考え方や、そのシステムをご理解いただく機会として開催することと致しました。多数のご参加をお待ち申し上げます。
記
日時:平成17年9月2日(金)シンポジウム13:00-17:10/交流会17:15-18:30
主催:日本技術者教育認定機構
場所:建築会館ホール(案内図)
詳細平成17年6月6日付け 官報 本紙 文部科学省告示第83号に、2003年度JABEE認定プログラムが掲載されました。2002年度以前の認定プログラムの機関名・プログラム名変更にも対応しています。
(2004年度認定プログラムはまだ掲載されていません。)
2005年4月26日に開催されましたJABEE運営委員会で「認定・審査関係者に対する注意」が定められました。ここに定められている情報を、認定・審査関係者は関係者以外に漏らさないこと、および漏れる危険を最小にするよう求めているものです。
2004年12月4日(土)および5日(日)の2日間、六本木アカデミーヒルズ49タワーホールにおいて「技術者教育とエンジニアリングデザイン」をテーマとする国際シンポジウムを開催しました。
エンジニアリングデザイン能力は技術者教育において最も重要な柱であるといわれ、ワシントンアコード加盟国の認定基準には担保すべき能力が明示されております。このシンポジウムでは、21世紀に求められるデザイン能力とは何か、いかに教育し、いかに評価すべきかについて、国際的な認識や状況を踏まえ、教育方法と認定審査の両面から探ることを目的としました。国内の教育機関、学協会および産業界に加え、韓国、台湾、タイからも多数の参加があり、定員の300名を超える盛会となりました。
1日目は、文部科学省・経済産業省挨拶、JABEE吉 川会長の問題提起に始まり、ワシントンアコードで求められるプログラム修了生の能力、欧州の高等教育制度の改革についての報告、各分野におけるエンジニア リングデザイン教育、エンジニアリングデザイン教育で考慮すべき要素、教育方法と評価方法など、審査側および教育プログラム側の立場から実務的・具体的な 事例や考え方を、主にワシントンアコード加盟国より招聘した10名の講師に紹介していただきました。
2日目は1日目の講演内容を参考に、エンジニアリングデザインに求められる能力、教育方法や達成度評価など、教育プログラムの設計や審査の立場から、機械分野、電気・電子・情報・通信分野、土木・建築分野、化学・材料分野、農学系、理学系の6グループに分かれ議論しました。
シンポジウムの最後に参加者の皆様の総意として共通認識をまとめ発表しました。この共通認識では、エンジニアリングデザインの重要性、エンジニアリングデザインに含まれる要素と能力、エンジニアリングデザイン教育の見直し等について述べています。JABEEはこの共通認識を踏まえ認定審査の手順と方法や認定基準の分野別要件についても修正を検討しています。
なお今回のシンポジウム開催にあたり、以下の学協会に協賛いただきました。
(社)日本機械学会、(社)電気学会、(社)電子情報通信学会、(社)情報処理学会、(社)土木学会、(社)日本建築学会、化学分野JABEE委員会、(社)日本鉄鋼協会、(財)農学会、(社)農業土木学会、森林・自然環境技術者教育会、(社)日本生物工学会、(社)資源素材学会、(社)応用物理学会、経営工学関連学会協議会、(社)日本工学教育協会